Q1.写真を撮り始めたきっかけは?また影響を受けた写真家などがいたら教えてください。
ひとつ目は、旅の記憶を誰かに伝えたいと思ったことから始めました。
山や国内を旅する事が多くなり、その時出合った風景をひとつの絵として記録したかったこと から写真を撮りだしました。
ふたつ目は、写真家 荒木経惟さんの作品との出合いです。
その時、強い感動を覚え、写真はただ風景を写すだけでなく、人の内面やその場がもつ空気感、時代性など様々な情報を伝えるコトが出来る事を知りました。
例えば人物写真と人物写真との間にぽっかりとある空の風景から、伝わる何か別のストーリーだとか。
その感動から、時代の空気の中にいたいと強く想うようになり、写真への道へ急速に近づいていきました。

Q2,沖縄を拠点に活動している理由は?
広告撮影事務所で働いている時、ほんの五日間だけ休みをもらいました。
その時、写真家の星野道夫さんへの強い憧れがあり、アラスカへ行けば必ず会えるような気がしていました。
でも、実際に旅行の予定を立てると五日間では、まず不可能と判断し、
それなら正反対の方向、椎名誠 うみ・そら・さんごのいいつたえという映画の現場に行こうと方向転換をし、
西表島と白保へ行くことになりました。
それから自分の中で八重山への興味に火がついたのが、世の中の八重山ブームの直前でした。
波照間島に始まり、竹富島など四年間に渡り往来を続け、ライフワークとして八重山を撮ろうと想い始めました。
那覇にも知り合いが増えはじめました、その友人とのつながりも増え、これなら仕事と生活を両立できると移住を決意しました。

Q3.沖縄へ移住して来て、良かったことと悪かったこと
まず那覇に来て、四年間くらい沖縄を撮る気になれなかったことが悪かった事かな。
生まれ育った東京となんら変わらないような、一地方都市のようにビルや汚れた空気が、八重山の楽園的な印象とギャップがあったのかもしれないです。
ただ最近になって、ようやく沖縄を撮り始めました。それは沖縄が自分自身の日常になったからなのかもしれません。
沖縄本島と八重山のギャップが、日常という時間で縮まったんです。
すると自然に自分がいる場所の空気を撮りたくなった。今いる自分の時代の空気感を記録したくなったのかな。
良かった事は、東京にいたら出合う事がなかなかできないようなクリエーターど驚くほど知り合う機会が多くなったことです。
沖縄本島がコンパクトで、短期間に現在にも繋がるとても良いネットワークができました。
それは日々の生活を楽しく充実したものにしてくれています。

Q4.今回、写真展を終えて印象に残ったことや今後の活動の方向性など教えてください。
南大東島という沖縄本島の人でもなかなか知らないということから、多くの県内の人の目に触れた事が良かった。
この写真展を那覇でやった意味があると強く感じました。南大東島に関わる人の来訪もありましたし。
それと当初、写真のトーンが暗いかなと心配もしていましたが、訪れる多くの人が南大東島へ行ってみたいと言ってくれたことが面白かったです。
今後の理想としては、作品としての写真と仕事としての写真の境界がなくなることですね。
2010年5月にも、グループ展があるのでそれに向けて、今後も自分のいる場所の空気を写すというテーマで活動していきます。

Q5.最後に日常生活において、大切にしている事は何ですか?
食べる事、読書すること、音楽を聞く事など家でやることが沢山あるので家にいる時間が大切ですね。
家族といる時間、友人といる時間もとても重要かな。
静かな時間の中で日々を丁寧に生活していきたいなと思っています。
(下の写真:写真展 空ヲ見ニイクの展示写真の一部。)
   
   
|