本日は、沖縄生まれのタジン鍋をご紹介します。

まるで何処かの異国の地の集落のような雰囲気を持っていますが、これは北アフリカ・モロッコの伝統的な鍋のカタチです。
素材から出る水分を鍋の中で効率的に循環させるために導きだされた独特の円錐形のフタ。日本の土鍋のように空気穴が開いてないのが特徴です。食材から上がる水蒸気や、食材やハーブなどに含まれる揮発性の香りの成分が、冷たい蓋の上部で冷やされて結露し再び水滴となって食材のもとへ戻ります。

これによって蓋と鍋の隙間にウォーターシールが形成されて密閉状態となり、料理の香りが飛ぶのを防ぎ風味を逃さない蒸し焼きに最適の条件が得られるそうです。水が貴重な砂漠地帯ならではの鍋で、加熱時に使用する水分が少ないため、水溶性のビタミンやミネラルが溶出する損失が少なく、熱の通りが良いので油の使用も控えられヘルシーな料理が作れます。また高さのあるフタは、かさばる野菜を盛り上げても収めることができ、蒸すことで柔らかくなり目減りするため、多くの野菜を食べることができます。

パーティーの時には、鍋にフタをしたままテーブルへ持って来て、皆の前でフタを取ればっ・・・結構盛り上がります。
使わないときは、棚の上においておけば まるでオブジェのようです。

こんな素敵なタジン鍋を、沖縄の読谷村で窯を持つパカラナ窯の川尻さんにお願いして作ってもらいました。
試行錯誤の上、この鍋が完成!!ちなみに僕は、早速愛用しています。

最近作ったお気に入りは、オリーブオイルを引いて、ニンニクをいため鶏肉を両面焼き色がつくまで焼いたあと香辛料や塩・胡椒をふり、ジュワッと白ワインをいれフタをして軽く蒸してみました。特に料理名もない料理!?ですが、これがとっても美味しかったですよぉ。
いつもフタをあける瞬間が楽しいですよ!!

是非、一度お試しください!! いえっ 一度と言わず何度もお試しくださいっ!!

パカラナ窯製タジン鍋の取扱方法

タジン鍋の取り扱いについて
1.タジン鍋ご使用前に、必ず鍋を「お粥の状態」から弱火で20分程煮沸し、そのまま 一昼夜置いて自然に冷ましてください。※最初から濃いでんぷん質で目止めをする必要があります。
米のとぎ汁では濃度が低く、またお米の状態からお粥を作ると、お米がお粥の糊状 になるまで の間に水が土鍋に浸透し、水漏れ・ヒビ割れの原因になります。
2.使用前は水洗いをして、鍋の底に水滴が残らないよう乾燥して下さい。
水滴が付いたまま火にかけると急な温度変化に耐えきれず、割れてしまう恐れが あります。
3.火加減は中火から弱火程度で。
鍋が温まるまでは中火、中の水滴が蒸発する音が聞こえるころに弱火へと火加減 を変えます。その方が焦げにくく、遠赤外線の効果でよりおいしく調理できます。
4.調理後に焦げ付いてしまった場合、無理にこすり落とさず重曹を混ぜた水を煮沸  して落として下さい。
5.使用後、基本的に水洗いかお湯洗いしてください。
タジン鍋が吸水性を持つ為に界面活性剤のご使用はお控え下さい。

ご使用にあたって
・空焚きはしないで下さい
・天ぷら鍋としてのご使用はしないで下さい。
・鍋本体を長時間水につけるのを避け、よく乾燥させてからご使用下さい
・水気を持ちすぎた状態で火にかけると本体が破損する場合があります。
・ 熱いまま水につけると、急な温度変化で割れることがありますので、ご注意下さい。